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安息日の主

2018年04月29日
川崎 献一師
マルコによる福音書2:23~28

毎週日曜日をキリスト教では主日としています。言い換えれば新約時代の安息日です。それまでの旧約時代は、土曜日が安息日でした。ユダヤ教の掟でもあり、イエス様の時代もそうでした。主日は、この世から聖別された日で、聖日とも呼びます。以前、多くの教会で「聖日厳守」と言われていました。クリスチャンは極力、礼拝出席すべきという姿勢です。しかし、最近はあまり聞かなくなりました。それは、礼拝を休みがちな信者へのプレッシャーになるからでしょうか?まず、安息日という言葉から何を連想しますか?「安息」を辞書で調べると「心安らかに寛(くつろ)ぎ休むこと」とありました。ある人は、教会に通っても人との交わりに気を遣うので安息にはならないとのこと。世の中には気を遣うことも楽しい人もいるでしょうが、少数派でしょう。平日に職場で気を遣っているので「日曜日は家にいたい。午前中から教会へ行くなんて」という声もあります。でも、聖書では安息日を重んじます。その安息は人同士の交わりからくるものではなく、神との交わりこそ真の安息、つまり魂の平安を与えます。神に気を遣うことなど有り得ません。神は、私達の心を含め全てを御存知だからです。むしろ、神が見える方だったら怖いかも知れません。私達が罪を犯すたびに、厳しい視線を感じるからです。逆に見えない神だからこそ、神を忘れて罪を犯してしまうとも言えます。

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断食の意義

2018年04月22日
川崎 献一師
マルコによる福音書2:18~22

聖書では、断食を肯定しています。但し、誤った心の動機で断食する人々が多いことも記しています。洗礼者ヨハネの弟子達もファリサイ派も断食は行っていました。ユダヤ教の律法というより伝統的な習慣に断食があったのです。断食が伴う正しい信仰姿勢とは、神の前で遜る献身、神以上に大事なものはない食事の時間まで神に献げて祈りますという信仰告白です。また、神と共に苦しむこと、イエス様が十字架に掛けられるのに、自分だけが食事をとって楽しむのは申し訳ないという意味もあります。それは本日の20節に繋がります。更に隣人が苦しんでいる時も断食してでも神の助けを信じて祈りたいと導かれることもあります。つまり、断食自体の行いに意味があるというよりも断食を行う心の動機が神の御心に適うか問われます。勿論、人は食べなければ生きていけません。食事は神からの賜物です。心から感謝して美味しい料理を食べることを神は喜ばれます。食事も体への栄養バランスを考えるように、信仰生活にもバランスが求められます。本日、イエス様の弟子達が断食をしないことを批判している人々は、当時の宗教には断食は欠かせない意識があったのです。それなのにイエス様の弟子達が断食しているのを見たことがないため違和感を持ちました。

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罪人を招く

2018年04月15日
川崎 献一師
マルコによる福音書2:13~17

聖書では「つみびと」と表現しますが、この世では「ざいにん」と読むことの方が多いでしょう。私は宮崎刑務所で教誨師をしたことがあります。毎回、小さな教室に受刑者が集って伝道礼拝を行っていました。受刑者に聖書を読んでもらう時、聖書には振り仮名が書いてあるのですが、老眼で見えにくいのか「ざいにん」と読む人が多くいました。この経験から同じ漢字でも読み方が違うので、「ざいにん」は、この世の法律を犯して刑務所に入っている人。「つみびと」は聖書が告げる相手、つまり人間=どんな人でも罪人というイメージを持ってしまいます。

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罪を赦す権威

2018年04月08日
川崎 献一師
マルコによる福音書2:1~12

先週のイースター合同礼拝には、クリスマス並みに多くの人が集いました。世間ではウサギの絵がイメージされるイースターですが、多くの教会では卵が用いられます。卵の殻は、お墓が空っぽになっていた事実を表わします。卵から命が生み出される意味から、死から甦られたイエス様の復活の出来事を喜び、お祝いするのです。クリスマスにもイースターにも祝会が伴います。教会では「礼拝だけしか行いません」では人が集うことは非常に難しい現実があります。昔も今も人の思いは本質的には変わりません。本日のテキストでも、大勢の人が集まったとあります。

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復活のイエス様

2018年04月01日
川崎 献一師
ヨハネによる福音書20:1~10

約2000年前、主イエスが死なれる直前、短い間に色んなことが起きていました。1週間前には主イエスは、子ロバに乗ってエルサレムに入り、みんなから大歓迎されていました。でも、その5日後には多くの人の心が豹変し、主を十字架につけることに賛成したのです。人の心は天気のように変わりやすいものです。しかし、主なる神の御心は不変です。どんな時でも私達を愛しておられます。

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イースター合同礼拝

毎年クリスマス(イエス様のお誕生日)は、12月25日と決まっていますが、
イースター(イエス様が墓から復活された日)は毎年、日にちが変わります。
それは、キリスト教暦の春分の日から最初の満月の直後に来る日曜日となっているからです。
今年は4月1日がイースターです。子どもも大人もイエス様の復活を心から喜びましょう!

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