軌道修正

2016年07月24日
川崎 献一
創世記8章

救いの箱舟に乗っていた人達の約1年間は、長く感かったことでしょう。動物たちも狭い場所に入れられ、ストレスも抱え、早く野生の世界に戻りたかった筈です。現代の「救いの箱舟」と例えられる教会も順調な時ばかりでは、ありません。社会問題も山積していますが、全く問題がない教会もありません。教会で神に仕える牧師などの献身者のことを「重荷を担う人」と言う場合もあります。とりわけ、ノアは、当時の唯一の預言者であり、神に従った結果、重荷をも担いました。神は、ノアを始め、箱舟に乗り込んだ神の作品の生涯に軌道修正を備えられていました。

洪水の後、地上に出られる状態になるまでの聖書の描写は、じれったく感じます。ノアは、烏や鳩を使って地上の様子を伺いますが、人間的には早く箱舟を出たかったのです。箱舟の存在は、洪水が終わったら、必要がないのです。箱舟から出る「神の時」は、ノアには知らされてなく、神はノアの信仰を試されました。それまで、神は沈黙されていて、解放の時がきたら、再び神の御言葉が記されています。子孫繁栄の約束というアダムとエバが造られた時と同じ御言葉なのですが、人類の罪が大洪水を起こさせ、人類への軌道修正が必要になったのです。

ノアは、神に振り回されたと思っているでしょうか?いくら人類が悪くても、この裁きは酷過ぎると。否、神と共に歩んだノアは、この裁きは神の正しさと知っています。家族は救われても、滅んだ人達の中には、ノアの友達もいたかも知れません。それでも、神の裁きをノアは受け入れ、箱船生活(拘置所にも似ている)にも耐え、救われた喜びを感謝で表した行為が、祭壇でささげ物をした姿勢で、それは、神への礼拝です。この真摯な態度から神は、「このような全滅に近い裁きは地上で二度と行わない」と宣言されました。今も、この世は、多少の裁きに見えることが起きても、軌道には乗っています。時々、異常気象があっても、ノアの時代の比ではありません。それは、地の続く限りですが、主イエスが再臨されたら、この世の終末です。私達は、主との出会いによる人生の軌道修正を行うことにより、新しく生かされ、罪も赦され再出発できるのです。

コンテンツ

お知らせ