喜び拝もう

2016年12月18日
川崎 献一師
マタイによる福音書2:1~12

子ども達のクリスマスページェント(聖誕劇)に出てくる博士たちは、正確には占星術の学者です。平たく言えば今の私達から見たら星占いをしているような人たちにも、神のお告げはありました。先に、ユダヤの羊飼いに天使を通して与えられた福音(グッドニュース)は、ユダヤ人の貧困層や差別された人たちで留まらず、ペルシャという大国の異邦人たちにも伝えられたのです。科学が未発達の時代の彼らは、新しい星が現れることは「偉大な指導者が誕生する」と信じていました。その姿勢は、純粋です。まず、救い主イエスに出会う前に、当時のユダヤの為政者ヘロデ大王がいるエルサレムに行きました。ユダヤはローマの植民地ですが、ヘロデは世俗的には多くの業績をあげた人です。只、残忍な本性が彼には潜んでいました。

日本社会に生きている私達は、政治に期待しているでしょうか?安倍政権が数年続いていますが、不満を持っている人は多くいます。といって、宗教に活路を見出す人もいますが、本物に出会わなければいけません。ヘロデは、学者たちの来訪を受けて不安を持ちました。ユダヤ教の祭司長や学者に訊いて旧約聖書の預言書からメシア(救い主)の出生の場所を確かめました。ヘロデのみならず、エルサレムの人々も不安を持つとは、暴君ヘロデの悪政が正される時、それに加担していた人々も、真の救い主によって裁かれることへのでしょう恐れです。ユダヤ社会の悪は、いつまでも続かないというヘロデへの警告をも暗示しています。

逆にユダヤの圧政に苦しんでいた人々には、朗報です。そして、これはユダヤのみならず、外国いや世界の民への救い主の到来の預言です。そして、悪い政治にも表れてはいますが、主イエスの誕生は、社会的な事柄のみならず、人間の根本的問題である罪の赦しにあります。そこまで分かるのには、段階があります。まず、主が預言通りユダヤのベツレヘムで生まれる必要があるのです。これは、ユダヤの2代目の王ダビデが生まれた場所です。ヘロデは「私も行って拝もう」と言いますが、建前です。拝む気などなく、現時点では、まだ幼子救い主イエスへの殺意があります。一方、学者たちは、喜び、拝み、献げものをしました。クリスマスの喜びが永遠の命に繋がる真実を信じる人は幸いです。

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