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「パンを裂くキリスト」ルカによる福音書9章10-17節

2023年2月19日
牧師 武石晃正

 今週の水曜日(2/22)は教会暦において「灰の水曜日」、この日からレント(受難節)が始まります。イースターまでの主日を除いたこの40日間は四旬節と呼ばれ、主の苦しみを覚えつつ自らを振り返る期間とされています。
 朗読いたしました箇所は5000人の給食としてよく知られており、イエス様の奇跡によって非常に多くの人々がお腹をみたされたという出来事です。「人はパンのみにて生きるにあらず」と旧約の時代から言われているように、何を食べようか何を飲もうかと思い悩むことは異邦人すなわち神の言葉を求めない者のすることであるとイエス様はおっしゃいます。

 私たちは神の御前に招かれておりますから、食事だけではなく主の口から出される御言葉によって養われます。本日はルカによる福音書より「パンを裂くキリスト」と題して主と弟子との姿に思いを深めて参りましょう。

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(引用は「聖書 新共同訳」を使用)

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「いやし主キリスト」ルカによる福音書5章12-26節

2023年2月12日
牧師 武石晃正

 「良い土地に落ちたのは、立派な善い心で御言葉を聞き、よく守り、忍耐して実を結ぶ人たちである」(ルカ8:15)と先週の礼拝で読んだところです。良い土地に蒔かれた種であっても、作物は病気や虫害などに悩まされることがあるでしょう。
 昨年は健康診断を受けたところ、初めていくつかの項目に所見がつきました。いずれも再検査で異状なしとのことでしたが、検査を受けるというだけで既に何か悪い病気にかかったような複雑な気持ちでした。

 心の持ちようによっては病気でなくとも気分や体調が悪くなるということを経験し、「病は気から」とはよく言ったものだと実感しました。普段から健康であるということと、病気への備えとは似て非なるものなのでしょう。
 旧約新約問わず聖書には主なる神様の恵みによって病人が癒されるという場面が数多く記されています。そのうちルカによる福音書を開き、本日は「いやし主キリスト」と題して読んで参りましょう。


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(引用は「聖書 新共同訳」を使用)


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「教えるキリスト」ルカによる福音書8章4-15節

2023年2月5日
牧師 武石晃正

 早いもので今年も1か月が過ぎました。2月を迎えますと最初の祝日が11日の建国記念の日、キリスト教を含めた宗教界ではこの日を信教の自由を守る日と呼んでいます。
 信教の自由についての解釈や見解はあまたとあるようですが、日本国憲法が保障する国民の権利の一つであります。自由だからといって何をやってもよいというのではなく、日本国においては他の権利に並んで公共の福祉に反しない限り尊重されるものなのです。

 同時にキリスト教を信じることについても好き勝手に信じてよいのではなく、ニカイア信条を継承しないとか聖書以外を神の言葉とする者は異端と見なされます。何を信じるのかを選ぶ自由が保障されることと、入門した宗教の教えが正しいかどうかとは別物であると言えましょう。
 またキリスト教を学ぶこととキリストの教えに聞き従うこととは似て非なるものです。本日はルカによる福音書からイエス・キリストの御言葉をいただき、「教えるキリスト」と題して取り扱って参りましょう。

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(引用は「聖書 新共同訳」を使用)

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「福音を告げ知らせる」ルカによる福音書4章16-30節

2023年1月22日
牧師 武石晃正

 振り返りますと3年前のちょうどこの時期のことになりますが、初めて宇都宮上町教会の主日礼拝に出席させていただきました。日本基督教団の教師として1年目、まだ海の物とも山の物ともつかない伝道師でしたが、役員をはじめ教会の皆さんが受け入れてくださったことをありがたく思い出します。
 同年4月、招聘を受けて着任するや否や、首都圏などに史上初の緊急事態宣言が発表されました。それ以降もまん延防止措置を含めて断続的に様々な規制がかかる中、延べ2年ほどの間に教会員だけでも5名の兄姉を主の御許へと見送りました。

 誰もがやがて世を去る日が来ると分かっているとは言っても、礼拝を伴にしてきた方がおられなくなることはポッカリと穴が開いたような寂しさです。そのような私たちを慰め励ますかのように、主は2022年度のうちに洗礼者2名転入会者3名の5名を加えてくださいました。
 折が良くても悪くても主の日毎の礼拝をたゆまずに続け、教会は福音を正しく宣べ伝えて参りました。本日はルカによる福音書を開き、「福音を告げ知らせる」と題して思いめぐらせましょう。


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(引用は「聖書 新共同訳」を使用)

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「最初の弟子たち」ルカによる福音書5章1-11節

2023年1月15日
牧師 武石晃正

 2020年より続いております新型コロナウィルスの全世界的な広がりも4年目を迎えました。世の中全般的には当初ほどの緊迫感は見られなくなったように感じられますが、それでも医療や介護の現場はひっ迫しているところです。
 アフターコロナと呼ばれるほどの新しい時代に移るにはまだしばらくかかりそうです。時代の狭間にあって、古いぶどう酒を飲んで「古い物は良い」と言うのか「新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れねばならない」と言うべきかと主が問うているように思われます。

 聖書の時代から移り変わる世界の中で、神の民は真理の教えを曲げずに礼拝や生活の様式を見直しながら歩んできました。いつもその時代における「最初の弟子たち」がいたことを覚え、本日はルカによる福音書を中心にみことばを思いめぐらせて参りましょう。

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(引用は「聖書 新共同訳」を使用)

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