知らせなさい
一行が船で渡った、ゲラサ地方は天国のように素晴らしい場所だったでしょうか?イエス様に従っていく人生が、この世的に薔薇色であれば、日本人でも多くの人がクリスチャンになることでしょう。ゲラサ地方の住民は、殆どがギリシャ人です。ユダヤ人から見たら異邦人です。イエス様は、わざわざ一人の男に会いに行かれたのです。その男は危険人物です。悪霊に取りつかれていると表現されていますが、人間性を失っています。墓場を住まいとし鎖で縛りたくなる存在とは、まるで獣です。みんなから疎んじられている者に会いたいなどとは普通は思いません。イエス様に従った結果、弟子たちにとっては『一難去って、また一難』でしょう。