エッファタ
本日のテーマは、口語訳聖書では「エパタ」と訳されています。「エッファタ」とはアラム語で「開け」という意味、更に「解放されよ」という意味深な言葉です。当時の病気や障害者は、悪霊に縛られていると思われ、悪霊からの解放が望まれていました。イエス様は、数々の癒しの御業をなさってきましたが、患者の体に手を置くだけ、中にはイエス様の服の裾に触れるだけでも病気が治るということもありました。その噂を聞いて、今回もイエス様の手当てを願った人々に対し、少し時間をかけます。穿った見方をすると、手を置いただけで癒せるイエス様が「勿体ぶった方法」で癒しをなさるようにも見えます。耳と舌に二重の障害がある人に対し、イエス様は憐まれました。この人が、今までの生活でどんなに苦しんできたか、そしてイエス様以外に頼る人はいないという信仰は私達も見倣うべきことです。