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聖霊なる神

2016年05月15日
川崎 献一
使徒言行録2:1~13

宇都宮上町教会では、聖書の基礎でもある創世記を講解説教(毎週、聖書箇所をテキストとして順番に学ぶこと)してきていますが、月に一度は新約聖書から語る予定です。特に本日は、キリスト教の3大行事の1つペンテコステです。これは、クリスマス、イースターに続く記念日です。クリスマスは、以前から世でも有名ですし、イースターも最近は欧米文化のハロウィン同様、日本でも聞かれる言葉となりました。只、教会に来ない人達には本来の意味は、無関心かも知れません。

更に話題にもされないペンテコステですが、その意味は初代教会の誕生日です。といっても教会=洋風の建物と思う人も多いでしょう。建物は、後から必要に応じて出来たものです。教会とはギリシャ語でエクレシア(交わり)と言います。その交わりは、人同士以上に神との交わりを重んじます。ユダヤの人々は、10日前に主イエスが昇天されたことから、神の次なる御業のために祈っていました。祈り=自分の願いではなく、神との交わりです。それも、神に期待しながら心一つにする群れの祈りに対し、神が応えられました。それは激風の音にも聴こえ「炎のような舌が一人一人の上に留まった」とも記されています。その結果、様々な言葉で唯一の神を賛美しているのです。これをクリスチャンは「聖霊が降(くだ)った」出来事と信じます。その場にいた他の人々には、驚きの光景ですが、中には「新種の酒に酔っている」と神の御業を否定する者もいたともあります。聖霊が降ったのに、聖霊を受けない人達です。

聖霊とは、文字通り聖(きよ)い霊で、神の働きを指します。日本語に同じ響きで、精霊もありますが、これは聖書からは偶像崇拝に当たります。似て非なるものです。

新約とは、神との新しい契約を意味します。それまでユダヤ人のみの神と信じられた旧約時代が終わり、主イエスが全人類のために来られた転機の出来事、それを信じるためには不可欠な聖霊の働きから教会は生まれていったのです。日本の教会は、少数派ですが、初代教会のように心一つになって聖霊に期待して祈っていきたいものです。

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