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異邦人

2017年03月12日
川崎 献一師
創世記19:30~38

昔、「異邦人」という曲が流行りました。久保田早紀という女性が歌っていましたが、当時は未信者でした。その後、洗礼を受けて結婚もしました。今では、本名の久米小百合で、有名な音楽伝道者となっています。幼少期から教会へ通っていたという彼女は、テレビに出ていた20才頃は、「異邦人」を笑顔もなく無表情に歌って神秘性もありました。今は、イエス様の福音を喜んで表情も豊かです。「異邦人」という曲は、自分からは歌わずに、むしろ今は積極的に神を賛美することに専念されています。

聖書が示す異邦人とは、差別的で「私とあなたは違う」という意味も含まれます。地上的には、ユダヤ人以外の民族が異邦人です。異邦人は、神に選ばれていない民族という考えは根強く、本日のテキストも、異邦人の起源を物語っています。終わりの方に出てくる、モアブとアンモンは、後の時代のイスラエルの敵としてよく出てくる民族です。

ロトの娘たちは、結婚したくても周りに男性がいないため、父を酒に酔わせて、何と近親相姦をしました。本日のテキストには、神が出てきません。神がおられないのではなく、神が敢えて、人の罪深い現実を聖書の読者に学ばせるために、沈黙されているのです。神は、ロトに娘たちの性的堕落を気付かせず、むしろ、娘たちの思惑通り妊娠させ、子孫繁栄の歴史を造ります。神は、人の罪を利用することもされます。周り廻って、神の導きに感謝することも多々あります。聖書は、人の罪の本性を赤裸々に告げます。「赤裸々」という漢字は、赤い裸、生まれたばかりの子を赤ちゃんと呼びます。赤子は、むき出しの体で生まれます。正にイエス様は、人類の罪のために、命を懸けて十字架上で裸のまま、赤い血を流されました。クリスチャンはイエス様に繋がっている一点から、新しいイスラエル。霊的な意味では異邦人ではなく、イエス様によって、民族を超えて歩む素晴らしさを知って、そのために苦しまれた主の十字架が掲げてある教会へ行きましょう。

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