天からの声
「天からの声」に対し、地上では現代でも跡継ぎ問題があります。3代続いている北朝鮮の独裁政治。諸外国は、核開発の脅威から、中々解放されません。日本では、象徴・天皇家が世襲制です。最近、特例として生前退位が認められましたが、血族以外の皇位継承はありません。お寺の住職などは多くが世襲制です。牧師の子が牧師になることも珍しくはありませんが、親が牧会している教会の後を必ずしも受け継ぐわけではありません。信仰継承や同じ献身者として牧師の道を歩むことはあっても、遣わされる教会が違うことはよくあるので、いわゆる世襲制ではないでしょう。聖書でも血統は重んじますが、神はこの伝統を覆すことも出来ます。実はどんな人でも、人類の祖・アダムとエバの子孫です。子孫繫栄の歴史の中で、その真理を見失い狭い民族意識に囚われています。アブラハムは、妻サラも女奴隷の子イシュマエルも愛しています。サラにとっては、自分の息子が奴隷の子に揶揄われるなど屈辱でした。アブラハムとしては、5人家族で仲良く暮らしたいところ、天から声が聴こえました。それは、意外な内容でした。神が和解へと導かれるというのではなく、生き別れて夫々の人生の道を与えられたのです。
神は、アブラハムの家庭3人を約束通り祝福され、子孫も繁栄させますが、ハガルの家系にも約束を与えます。その印として飲み水が尽きても、井戸が備えられていました。今後も、この神に従うことによって必要な物は与えられます。実に神は全ての民族の創造主です。イシュマエルにも父アブラハムが信じる神が共におられました。母の故郷エジプトから嫁を娶り、イシュマエルの子孫も繁栄していきます。アラブ民族は、確かに大きな国民となります。マホメッドからイスラム教、唯一神(アラー)を拝む宗教も生まれます。遠回りですが、イエス様によって神は全民族を愛されていることが明らかになります。只、救いはイエス様の十字架信仰のみです。愛されているというのは、どんな人にも救われるチャンスがあるからです。回心してイサクの子孫から誕生されたイエス様を信じれば、罪から救われ永遠の命の約束です。これが新約時代の「天からの声」です。